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女性用風俗(女風)とは:サービスの中身、法律、トラブルと性感染症のリスク【医師が解説】

執筆・監修:Dr.Taro(性感染症内科医)|2026年10月6日

「女風(じょふう)」と呼ばれる女性向けの性風俗サービスが、ここ数年で急速に広がっています。男性の「セラピスト」が女性客のもとを訪れ、マッサージと性的なサービスを提供するもので、マンガやドラマの題材になったこともあり、利用を考える女性が増えています。一方で、法律上の位置づけがあいまいな業者や、セラピストとの関係をめぐるトラブルも少なくありません。この記事では、女性用風俗の仕組みと法律、利用する前に知っておきたいリスクを、性感染症内科医の立場から解説します。個別の店舗の紹介はしません。

女性用風俗の仕組み

サービスの内容は、オイルマッサージから始まり、全身への愛撫、手や口による性器への刺激(性感マッサージ)などで構成されます。性交(本番)は、男性向けの風俗と同様に禁止されています。性的なサービスをせず、会話やデート、添い寝だけを求める客もいるといわれます。

なぜ広がっているのか

女性用風俗の客層は、20代から50代以上まで幅広いといわれます。パートナーとのセックスレス、性的な満足を得たことがない、恋愛や結婚はしたくないが触れ合いはほしい、自分の体のことを知りたい、といった理由が語られます。女性が自分の性的な欲求を肯定し、お金を払ってサービスを受けることへの抵抗感が薄れてきたことも、背景にあると考えられます。

法律上の位置づけ

性的なサービスを伴う派遣型の営業は、利用者が男性でも女性でも、風営法上の「無店舗型性風俗特殊営業」に当たり、公安委員会への届出が必要です。ところが、女性用風俗の業者の中には、届出をせずに「マッサージ」や「リラクゼーション」を名目に営業しているところがあると指摘されています。性的なサービスを提供していながら届出をしていなければ、違法営業です。

利用する前に、店のサイトに届出をしていることが明記されているかどうかを確認するのが、ひとつの目安になります。

よくあるトラブル

本番の要求

セラピストの側から性交を持ちかけられた、断ったのに強要された、という被害の訴えがあります。同意のない性交は不同意性交等罪にあたる犯罪です。客の側から本番を求めることも、店の規則違反であり、金銭を伴えば売春防止法の問題にもなります。

店を通さない個人的な関係

セラピストから「次は店を通さずに会おう」と誘われるケースがあります。店の規則違反であるだけでなく、トラブルが起きたときに誰も守ってくれない状況になります。

のめり込みと高額な出費

セラピストに恋愛感情を抱き、頻繁に指名して高額な出費を重ねてしまう女性もいます。ホストクラブと同じように、疑似恋愛が商品の一部になっている面があることを理解しておきましょう。

盗撮と個人情報

密室でのサービスのため、無断で撮影される被害や、自宅の住所を知られることへの不安もあります。初めての利用では、ホテルを使うのがより安全です。

性感染症のリスク

「本番がないから安全」と思われがちですが、女性用風俗でも性感染症のリスクはあります。

セラピストが定期的に検査を受けているかどうかを確認する、体調に不安があるときは利用を控える、といった自衛も大切です。

利用する前のチェックリスト

こんな症状があれば受診を

利用後に、おりものの量や色、においの変化、かゆみ、性器の痛みやできもの、排尿時の痛み、のどの痛みの長引きなどがあれば、婦人科や性感染症内科を受診してください。口によるサービスを受けた場合は、性器の検査に加えて、のどの検査が必要になることもあります。症状がなくても、気になる場合は適切なタイミングでの検査をおすすめします。同意のない行為をされた場合は、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891)に相談できます。

参考資料

T
Dr.Taro

性感染症内科医。YouTube「性病医 Dr. Taro」で性の健康について発信中。