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セックストイの種類と選び方:ローター、バイブ、吸引型、オナホールまで【医師が解説】

執筆・監修:Dr.Taro(性感染症内科医)|2026年10月5日

セックストイは、ひとりで楽しむためにも、パートナーとのセックスに取り入れるためにも使われる、ごく一般的な道具になりました。ただ、種類が多く、初めての人はどれを選べばいいのか迷いがちです。この記事では、主なセックストイの種類と特徴、選ぶときに見るべきポイント、医師として伝えたい安全上の注意をまとめます。特定の商品の紹介ではなく、種類ごとの一般的な解説です。

主な種類と特徴

ローター

手のひらに収まる小さな振動するトイです。クリトリスや乳首、陰茎など、体の外側に当てて使います。小さく価格も手ごろなので、最初の1本として選ばれることが多いタイプです。

電マ(ウォンド型)

もとはマッサージ器として作られた、先端が丸いヘッドになった大型の振動器です。振動が強く、広い範囲に刺激を与えられます。刺激が強すぎると感じる場合は、布を1枚挟んだり、弱いモードから始めたりしてください。

バイブ(挿入型)

腟に挿入して使う振動するトイです。形はさまざまで、外側のクリトリスにも同時に当たる突起がついた二股型(ラビット型)などもあります。最初は細く短めのものから始めるのが無難です。

吸引型(エアパルス型)

クリトリスを覆うように当て、空気の圧力の変化で刺激するタイプです。直接こすらないため、摩擦の刺激が苦手な人にも使いやすいとされ、ここ10年ほどで急速に広まりました。

ディルド

振動しない挿入型のトイです。シンプルな構造で洗いやすく、素材の選択肢が多いのが特徴です。

オナホール

陰茎を挿入して使う、筒状のトイです。1回で使い捨てるタイプと、洗って繰り返し使うタイプがあります。繰り返し使うタイプは、内部の洗浄と乾燥が不十分だとカビや細菌が繁殖しやすいので注意が必要です。

コックリング

陰茎の根元にはめるリング状のトイで、血液の流れを一時的に抑えて勃起を保ちやすくするものです。装着は30分以内を目安にし、痛み、しびれ、色が紫っぽく変わるなどの異常があればすぐに外してください。金属など硬い素材のリングが外れなくなる事故があり、その場合は自分で無理をせず、すぐに救急外来や泌尿器科を受診してください。初めての人は、伸縮性があり、はさみで切ることもできるシリコン製を選びましょう。

アナル用トイ・前立腺用トイ

肛門に挿入するトイは、必ず根元にストッパー(つば)がある専用品を選んでください。直腸は奥に吸い込むような動きをするため、ストッパーのないものは体内に入り込んで取れなくなることがあります。前立腺を刺激するように曲がった形の、前立腺用のトイもあります。肛門は腟と違って自然に潤わないので、潤滑剤はたっぷり使います。

素材で選ぶ

素材特徴衛生面
シリコンやわらかく、耐久性が高い表面に細かい穴がなく、洗いやすい。おすすめ
ABS樹脂(硬質プラスチック)硬く、軽い。振動が伝わりやすい洗いやすい
ガラス・ステンレス硬く、重みがある。温めたり冷やしたりできる洗いやすい。ヒビや傷がないか確認を
TPE・TPR(エラストマー)とてもやわらかく、安価表面に細かい穴があり、細菌が残りやすい。共有には不向き

シリコン製のトイには、シリコンベースの潤滑剤を使うと表面が傷むことがあります。迷ったら水溶性の潤滑剤を選んでください。素材ごとの洗い方はセックストイの正しい洗い方と保管方法で解説しています。

選ぶときに見るポイント

初めての1本に迷ったら、体の外側に当てるローターや吸引型など、挿入しないタイプから始めるのがおすすめです。自分の体がどんな刺激を心地よく感じるのかを知ってから、挿入型や別の種類を試していくと、失敗や痛い思いをせずに済みます。パートナーと使う場合は、買う前に二人で話し合い、相手が使いたくないと言ったものは無理に使わないことも大切です。

安全に使うための注意

こんな症状があれば受診を

使用後に出血や強い痛みが続く、かゆみやおりものの変化、排尿時の痛みがある場合は、婦人科や泌尿器科を受診してください。トイが体内に入って取れなくなった、コックリングが外れなくなったという場合は、恥ずかしがらずにすぐ医療機関へ。医療者にとっては珍しいことではなく、早いほど処置も簡単です。

T
Dr.Taro

性感染症内科医。YouTube「性病医 Dr. Taro」で性の健康について発信中。