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早漏はどこからが病気?定義、原因、自分でできるトレーニングと治療【医師が解説】

執筆・監修:Dr.Taro(性感染症内科医)|2026年10月6日

「すぐにイッてしまう」という悩みは、男性の性の悩みの中でも特に多いものの一つです。けれども、どのくらいの時間で射精すると「早漏」なのか、正しく知っている人は多くありません。アダルト動画の長い性行為を基準にして、必要以上に悩んでいる人もいます。この記事では、早漏の医学的な定義と原因、自分でできるトレーニング、医療機関での治療について解説します。

早漏の医学的な定義

国際的な性医学の学会は、早漏を次のように定義しています。

つまり、時間が短いだけでなく、「コントロールできない」「それで困っている」ことがそろって、はじめて治療の対象になる早漏とされます。

実際の「平均」はどのくらい?

5か国の約500人の男性を対象に、ストップウォッチで測定した研究では、腟への挿入から射精までの時間の中央値は5.4分でした。ただし、個人差は非常に大きく、約30秒の人から40分を超える人までいました。アダルト動画のような長時間の性行為は、編集や演出によるもので、現実の基準にはなりません。

また、パートナーの満足度は、挿入の時間の長さだけで決まるものではありません。多くの女性は、オーガズムにクリトリスへの刺激を必要とします(オーガズムとはなにか)。挿入の前後の触れ合いを大切にすることで、挿入の時間にこだわらなくても、お互いに満足できるセックスは十分に可能です。

早漏の原因

自分でできるトレーニング

ストップ・スタート法

マスターベーションやパートナーとの性行為の中で、射精しそうになったら刺激を止め、射精の感覚がおさまったら再開する、ということを繰り返します。射精の直前の感覚に気づき、コントロールする練習です。

スクイーズ法

射精しそうになったら、陰茎の亀頭のすぐ下を、指で数秒間しっかり圧迫して射精の感覚をおさめる方法です。パートナーに協力してもらうこともできます。

骨盤底筋のトレーニング

尿を途中で止めるときに使う筋肉(骨盤底筋)を、意識して締めたりゆるめたりするトレーニングが、射精のコントロールに役立つという報告があります。

そのほかの工夫

医療機関での治療

泌尿器科などでは、次のような治療が行われることがあります。

ネットで売られている「早漏防止」の個人輸入薬には、成分の不確かなものや偽造品もあります。薬は医療機関で処方を受けてください。

パートナーができること

早漏に悩む男性のパートナーができることもあります。責めたり、からかったりしないこと。挿入の時間ではなく、触れ合い全体を楽しむ姿勢を伝えること。トレーニングに協力すること。男性が「早く終わってしまう」ことへの不安から解放されると、それだけで改善することも少なくありません。二人の問題として向き合うことが、いちばんの近道です。

こんなときは受診を

以前は問題なかったのに急に早くなった、射精のときに痛みがある、排尿の症状や会陰部の痛みがある、といった場合は、前立腺炎などの病気が隠れていることがあるので、泌尿器科を受診してください。早漏そのものの悩みも、泌尿器科で相談できます。恥ずかしい悩みではなく、多くの男性が抱える、治療の方法がある悩みです。

参考資料

T
Dr.Taro

性感染症内科医。YouTube「性病医 Dr. Taro」で性の健康について発信中。